既存の外注先の事業見直しにより、製品供給がストップすることが決まっているので
何とかご協力頂けないかと、ある大手企業様からご依頼がありました。
大手企業様の御要望としては新規金型を作成するのではなく、既存の金型を使用することで初期費用を抑えてほしいとのことでした。
既存金型は※エキセンプレスのものであり、弊社ではエキセンプレスでの量産を行っていない為3tプレスに載せ替える改造を行う必要がありましたが、技術者の対応力もあり
無事に製品を移管することができました。
※エキセンプレス(手廻しプレス)とは金型を上下に取付け、ハンドルを廻すことで
上型を上下させワークの加工を行う手動式機械のことです。
現在、量産では使用していない当社のエキセンプレス機
エキセンプレスのデメリットを3tプレスで解決
① ハンドルを廻すスピードにより加工状態が変わるため、安定した生産を行うためには熟練の技術が必要になる点
→人によるバラつきが無くなり安定した加工が可能になる
② 安全センサーもなく危険を伴うためエキセンプレスを使用している御会社様自体が少なくなっている点
→両手押しボタンによる加工となるため、手を挟むなどの危険が無くなる点
以上のような考えのもと3tプレス機に載せ替えを行いました。
最後に今回の金型改造を行った技術者が苦労した点を挙げておきます。
① 金型図面がない中、金型トレースを行い仕上がった製品を図面通りだけでなく、現加工製品に近づける必要があった点
② 設計思想が違う金型を、当社で問題なく使用できる状態にする必要があった点
既存金型による製品移管で何かお困りごとがございましたら
一度お気軽に当社までお問い合わせください。
当社、営業・技術がお困りごとを解決致します。